アスタキサンチンなどのカロテノイド類が強い活性を示すとされている一重項酸素消去率についても、梅抽出物（梅抗酸化飼料）はアスタキサンチンと同重量で同程度の抗酸化作用を示した。

一重項酸素消去率※和歌山工業高等専門学校調べ

梅由来の抗酸化成分により、筋肉の水分保持力が高まり、ドリップ（離水）を抑制、パサつきを軽減。
同時に脂質の安定化により、やわらかくジューシーな食感が得られます。
加熱調理時の風味も安定し、惣菜・弁当・加工品向けにも高評価を得られる肉質へ。

冷蔵時の保水性（むね肉）※和歌山県養鶏研究所調べ

梅抽出物の投与により、肝脂肪細胞面積が有意に減少し、脂質代謝の健全化が確認されました。これにより内臓脂肪の蓄積が抑制され、余剰エネルギーが筋肉内の脂質へ適切に分配されます。その結果、可食部が拡大し、肉質の均一化や部分肉の歩留まり向上に直結します。試験では投与群で有意な歩留まり改善が確認され、「同じ飼育コストでより多くの肉＝利益増」が期待できます。

肝脂肪細胞面積への影響※和歌山県農林水産総合技術センター
畜産試験場養鶏研究所調べ

脂質酸化の抑制により、輸送中・販売中の品質劣化を防止。
試験では、鶏むね肉において保存5日後でも酸化指標（TBARS値）が有意に低下。
外観の艶・食味・香りの持続により、小売・業務用の付加価値向上に貢献します。

廃鶏モモ肉5日保存時のTBA価※和歌山県農林水産総合技術センター
畜産試験場養鶏研究所調べ

ポリフェノール・有機酸の複合効果により動物の抗酸力・免疫環境が改善。
マクロファージの走化性向上や、炎症抑制などが確認されており、抗生物質使用量の削減や薬剤コスト抑制にも貢献します。
健康性と経済性を両立した“攻めの飼料設計”が可能です。

マクロファージ走化性（ブロイラー）※和歌山県農林水産総合技術センター
畜産試験場養鶏研究所調べ

グルタミン酸やオレイン酸、EPA・DHAなどの栄養成分が増加。
梅由来成分の摂取により、魚肉の旨みや脂の質が改善され、機能性・健康価値を訴求できる水産物づくりに貢献します。とくにEPA・DHAは養殖魚での差別化や、健康志向市場向けの製品展開にも有効です。

栄養分析結果（梅抽出物と通常の餌添加マダイ比較）※和歌山県水産試験場調べ

梅由来の抗酸化成分が、魚体の色つやや模様の発現をサポート。
特に真鯛・錦鯉・鮎などでは、鮮やかな赤味・金色・模様の明瞭化が確認されており、観賞魚・高級魚・ブランド魚としての商品価値向上に直結します。
審査会・コンテスト・贈答用途でも差が出る外観品質を実現できます。