根拠のある製品開発を支える研究体制
伝統食材の新たな可能性
「言い伝え」を、科学の力で拓く
紀州ほそ川は伝統食材と研究にこだわる梅干し屋です。
1990年代より梅の成分に着目し、和歌山県に自社研究施設を保有。
複数の大学と共同で伝統食材である梅や八升豆(国産ムクナ豆)の研究をおこなってきました。
伝統食材を科学的に検証し、根拠のある製品開発を支える体制があります。
主な研究分野と取り組み
(梅の効能研究)
2000年より和歌山医科大学と梅効能研究を開始。同大学伝統医学研究部門 機能性医薬食品探索講座へ参加し、共同研究の結果、梅がヒトや動物を健康にする予想以上の働きをすることがわかりました。
梅には生活習慣病の予防・改善、抗酸化作用、血流・新陳代謝アップなど数多くの効能が宇都宮先生を始め数々の研究者により科学的に証明され始めています。

出典:宇都宮洋才博士研究資料

(梅干しの研究)
前例のない発想から生まれた業界初の透析技術
当社独自の“濃い減塩”梅干し
「おいしい × 健康に良い × 持続可能」
紀州ほそ川は、梅の伝統価値を現代のニーズに合わせて高める研究を続けています。“濃い減塩”製法は、貴社の新たな製品開発における差別化のカギとなります。

一次漬け込みの工程を極めた
紀州段仕込み
選果後の梅を漬け込む「一次漬け込み」をする際に、一部が発酵してしまったり漬け具合にムラができるなどの問題を解決するために、長年の試行錯誤から編み出した漬け込み方法が「紀州段仕込み」です。漬物屋として妥協することなく、漬け込み一つ一つに全力で取り組んでおります。

(梅の用途開発の研究)
革新的な機器と技術で
梅由来の機能性素材を研究・開発
日本でもいち早く梅の用途開発の研究に取り組んできた紀州ほそ川は、梅酢の成分に着目。
長年の業界が抱える課題である以下2点の問題の解決を試みてきました。
1.梅酢の塩分が高く摂取しづらい
2.高い塩分が環境に負荷をかける
1999年、業界初となる海水を真水に変える技術を応用した特殊装置を設置。この革新的な機器と技術により、梅酢から塩分だけを取り除き、独自製法で梅抽出物を活用できるようになりました。

(梅抽出物ウムリンの研究)
鶏の産卵率向上から始まった
ヒト不妊に関する研究
梅抽出物ウムリンは紀州梅由来の抽出物で、抗酸化や卵子老化抑制などの機能性が注目される素材です。当社は自社研究に加え、複数の大学・医療機関と共同研究を実施し、学会発表や論文※掲載を通じて科学的根拠を蓄積してきました。
こうした研究により、酸化ストレス抑制や生殖医療分野での知見を得て、抗酸化をはじめとした幅広い機能性に注目されています。BtoB領域では、差別化された機能性原料としてOEM開発に活用でき、「抗酸化」「卵子老化対策」といった切り口での製品展開が可能です。
※ 日本受精着床学会雑誌 2014vol.31 No.1

当社では、基礎研究から臨床研究まで多面的に取り組み、学術的なエビデンスを積み重ねています。
研究領域

研究体制
社内の研究室では、素材の研究が日夜進められています。
和歌山県立医科大学から論文発表をおこなっており、現在は大阪河﨑リハビリテーション大学で研究を進めています。
また、複数のレディースクリニック、産婦人科と協力体制を組み、臨床研究をおこなっています。

(八升豆の研究)
加齢とともに減少する
L-ドーパに着目した研究
八升豆(国産ムクナ豆)は加齢とともに減少するL-ドーパを豊富に含み、神経伝達、精神的健康、活力維持に関する知見が報告されています。当社は「L-ドーパを壊さない・管理する」製品づくりを重視し、大阪河﨑リハビリテーション大学をはじめとする研究機関と共同研究を推進。データに基づく安心と差別化された原料供給により、認知機能・ストレスケア・睡眠サポートなど幅広いOEM開発に応用可能です。

研究の歩み
