【梅の機能を世界中の人々へ】梅の高血圧抑制作用についての研究結果が発表されました

紀州ほそ川グループと共同研究・開発をすすめている大阪河﨑リハビリテーション大学の宇都宮洋才教授をはじめとした研究グループは、高血圧になりやすくしたマウスに梅肉エキスを投与したところ、高血圧や心臓肥大が抑制されたと発表しました。

また、2023年6月13日付で日本高血圧学会の学会誌「ハイパーテンション・リサーチ」(電子版)にも掲載されました。

 

●発表の内容

今回の実験では、血圧を上昇させて高血圧や動脈硬化を引き起こすホルモンを投与し高血圧になりやすくしたマウスに対し、一方には通常の水、もう一方には梅肉エキスを加えた水で飼育して比較を行いました。

その結果、通常の水で飼育されたマウスには血圧の上昇や血管の炎症が確認されましたが、梅肉エキス入りの水で飼育されたマウスは血圧が正常値に保たれ、血管の炎症や心臓肥大も抑制されました。

また、梅肉エキスには細胞のストレス反応を抑制することで糖代謝やたんぱく質代謝の恒常性を維持する機能があるとも考えられるということです。
今後は高血圧を抑える成分の特定やメカニズムの解明が期待されています。

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今回の研究について、さまざまな媒体で取り上げられています。詳細は以下のリンクをご覧くださいませ。
※URL変更等によりページが閲覧できない場合がございます

毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20230613/k00/00m/040/368000c
テレビ和歌山公式サイト https://www.tv-wakayama.co.jp/news/detail.php?id=74768
Yahoo!ニュースサイト https://news.yahoo.co.jp/articles/55e45d141f8f3393a7fb4f02993007e337df6d22
テンプル大学(アメリカ、ペンシルベニア州)関連サイト https://www.templehealth.org/about/news/juice-concentrate-from-japanese-fruit-benefits-cardiovascular-health-scientists-at-the-lewis-katz-school-of-medicine-at-temple-university-report

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国内での消費が落ち込んでおり、海外でもまだ認知が少ないと言われる梅干しですが、高血圧の抑制以外にも動脈硬化や糖尿病の予防などに対するさまざまな効能を持っていることが研究で判明しています。
また、今回の研究結果は日米で同時に発表されており、海外に向けて梅を輸出する可能性が広がることも期待されています。

 

●梅の研究を続ける理由

紀州ほそ川グループは20年以上の共同研究を経てウムリンを製品化した後も、梅の研究を続けています。それは、世界中の人たちにとって梅の効能が役立つと信じているから。

今回初めて日米での共同研究が実現し、さらに研究に関する論文も日米同時に発表することができたことは「梅の機能を世界中の人々に役立てる」という私たちの夢にまた一歩近づくとても嬉しい出来事でした。

私たちは、これからも「大学との共同研究を通じて梅をはじめとした伝統的な食材の効能を世界に広めること」「素材の新しい使い道を見出し食文化を未来へ伝えていくこと」を大切に歩んでいきます。